エウロペ大陸戦争が混迷を極める中、フォルベルク准将が発起人となり、時期主力ゾイドの開発を
チェピンにある開発支部に命じた。
内容は安価な高性能ゾイドを大量に前線に投入するというものである。
この荒唐無稽ともいえる命令を受けて、ルーン・スレイブ中尉を中心に開発が進められた。
純粋なガイロス製ゾイドをという意向もあり、このチームは旧ゼネバス系技術者を排除して行なわれている。
またこのプランの中には、陸空戦が可能なゾイドというが要求に盛り込まれており、旧軍のガン・ギャラドを
参考に開発がスタートした。
飛行ユニットは別で開発して別生産とする事で生産性、メンテナンス製を向上させる事に成功。
それにあわせて陸戦専用のユニットも制作された。
飛行ユニットを積まない分、気体が軽くなり、その機敏な動きはジェノザウラーをも上回る。
トータル的な性能はガン・ギャラドに劣るが、各戦闘に特化した機体に変更できる点が評価される。
しかし、最終テスト前に共和国軍の部隊がチェピンに迫ってきたために開発を途中で放棄する事になった。
その後のプロイツェンの反乱とヴァルハラの崩壊、ネオゼネバス帝国の建国と立て続けに国家の危機が
訪れてしまい、最終テスト、正式採用ともに見送られる。
動乱から1年後、ようやく国力に回復の兆しが見えたために、最終テストが行なわれ、正式採用が決定された。
だが、共和国との戦闘が終結し、ルドルフ皇帝の国力回復優先の政策により、本来の高性能ゾイドを大量生産し、
前線配備するという目的を失ってしまったために陸戦型、空戦型ともに少数配備のみとなっている。
なお開発当初、この機体に重力砲を搭載する事が計画され、そのためにデッド・ボーターが開発室に持ち込まれたが、
エネルギー消費量の多さから断念されている。
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