西エウロペ大陸にできた共和国軍政府最高仕官コクンは、ZAC2102年、ネオゼネバス帝国
建国により弱体化した共和国軍を見限って独立を宣言した。
同型機同士の戦闘が頻繁に起こる中で、ライガーゼロは攻撃中心の花形ゾイドであるために消耗が
激しかった。
そこで共和国本国は、防御能力や隠密性を重視したパーツの製作を開発部に命令。
ニクス大陸戦争時に開発プランが持ち上がり、中止となったシールドライガーをベースにした
パーツの製作に踏み切った。
軍部の要求は、最高時速300km以上、Eシールド機能は収束荷電粒子砲を
20秒から30秒は耐えれるもの、隠密性に関してはシャドーフォックス並みにというかなり
ハイスペックのものだった。
前線ではそういった機体を必要としていたため、今までのライガー開発での経験や本家シールド
ライガーの設計図を元に開発がすすめられ、わずか2ヶ月という
短期間の間に完成する。
すぐさまテストにまわすと、急増品であることが明らかに現れる。
スピードは、280kmまでしか出ず、シールド機能は、15秒程度だった。
ただ隠密機能に関しては、工学迷彩装置を使用することによってほぼ一定の評価を得た。
その後の再テスト時に脇パーツに拡張性を考慮して装備されているアタッチメントにイオンブー
スターを装備させることによって307kmまでアップすることがわかった。
シールド機能は、現在の技術では18秒までが限界との技術陣の見解によりこのスペックで採用
されることが決定した。
ただ装備する際、それらの機能に対応するためにOSの設定を微妙に変更しなければならないが、
量産化されたパーツは優先的にライガーゼロを仕様する特殊部隊などに配備されて一定の評価を
得ている。
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