ミューズ森林地帯
森林を駆け抜ける青い機体があった。 高速で移動するその機体は、木々が生い茂る森の中を難無くすり抜けて目標に向か ってひた走る。 迫りくる青き機体に向けてビームを連射する帝国軍所属のヘルキャット。 「近づけさせるな!!」 パイロットの叫びもむなしく、一発も弾はあたらない。 「なんてスピードだ!!うわぁっ!!!」 高速で接近した青い機体は一気にヘルキャットの首もとをその狂暴なまでの牙で食ら いつく。 「何だあの機体は!!コマンドウルフじゃないのか!?」 「気を抜くな!!こっちに来るぞ!!」 木々を掻き分けて高速で接近してくる青き機体。 「目くらましを使え!!こいつじゃ相手にならん!!撤退するぞ!!」
「了解!!うわっ!!」 煙幕を張ろうとするヘルキャットに一撃が加えられ、爆発を起こす。 ヘルキャットをしとめた青い機体は、その場から撤退しようとするヘルキャット部隊に 狙いを定め、250kmを超える速度で近づく。 それは明らかにシールドライガーを超えるスピードだった。 しかし、ブレードライガーではなかった。 明らかにその小ぶりな機体は中型ゾイドサイズだったのである。 ヘルキャットのパイロット達は動きの速さに逃げることもできず、また相手の姿を見る まもなく撃破されていく。次々に無残な姿をさらすヘルキャット。 そして最後の一機に対して一機におそいかかる。 「うわっぁぁぁぁっ!!」 次の瞬間にはパイロットの断末魔がこだました。 戦闘が終わり、あたりを見渡せば鉄屑と化したヘルキャットの残骸がいくつもみえる。 「こちらハウンドソルジャーのジム、作戦終了これより帰還する。コーヒーとたばこでも 用意しておいてくれ。」 青い機体のパイロット、ジムはそう言うと愛機を基地に向けるのでだった。 同日、アルフレッドは作戦本会議を終え、フォルナ基地に戻っていた。 「あれがディーベルトから戻ってきたダーク・ホーンか。なかなか派手にやられているな。」 修理の為に解体作業が始まったダーク・ホーンを見ていうアルフレッド。 「…………俺の力不足のせいだ。」 セイロンがアルフレッドの背後からつぶやくように言う。 「君がセイロンか。うわさは聞いている。」 「・・・・・・・・・・・・・。」 「明日、うちの部隊はここを出発するが君もくるか?」 「・・・・・・・・見てのとおり俺には乗れるゾイドがない。」 「心配するな。ちょっと来てくれ。」 そう言うと格納庫を出るアルフレッド。 その後をついて行くセイロン。 セイロンがついてきていることを確かめると、アルフレッドは隣にある格納庫に入る。  「この機体に乗る気はないか?」 「・・・・・・・・グレート・セイバー・・・・・・。」 彼らの目の前には黒と緑のツートンカラーの機体グレート・セイバーがその姿を見せ ていた。  「こいつには今、主がいない。まぁ恋人募集中といったところだ。君のダーク・ホーン、 さすがにあそこまで損傷が激しいと戦列復帰できるかどうか難しい。 そこで、こいつを相棒にする気はないか。」 「・・・・・・・・・・俺の好きなようにいじっていいのなら。」 「明日の出発に間に合うのか?」 「・・・それは大丈夫だ。」  「それなら好きにしていい。許可する。」 そう言うと格納庫から離れるアルフレッド。 「いいのかい?あれはあんたの親友の機体だろ?それを傭兵上がりにやっちまうの かい。」 格納庫の入り口付近に身を隠していたヒィルが尋ねる。  「アダールが死んで以来セイバーは、新しい相棒をずっと求めていた。 あいつが寂しい日々を送っている事をアダールが知ったら俺はあいつに殺されるよ。 それに次の作戦までには隊員の増強はぜひとも必要だ。」 そう言うとその場を去るアルフレッド。 「うちの隊長さんは若すぎていけねぇ・・・・・・・・・・・。どこの馬の骨ともわからんやつを すんなり入れやがる。」 アルフレッドを凝視しながらつぶやくヒィルだった。 翌日、ダークダガー隊はフォルナ基地を離れ、輸送用ゾイドグスタフ3機を引き連れ 東へと向かった。 「隊長さんよ〜、俺たちゃいつから輸送護衛隊になったんだ??」 不満をぶちまけるヒィル。 「仕方がない、われわれの目的地である東部戦線は補給が滞っているんだ。 あきらめてもらう。」 (ち、上の命令には逆らえねぇってか。) 心の中で不満をもらすヒィル。 上空からの爆撃や機銃掃射もなく、2日後メリクリウス湖湖畔にあるポートビルケイ基 地に着く。 機体の補給等済んだ後、彼らの姿はミーティングルームにあった。 「出発が急だったので、詳しい説明がフォルナでできなかった為、今回の作戦につい て説明する。」 アルフレッドがそう言うとスクリーンにとある場所の地図が表示される。 「先日、共和国の主力部隊がこの大陸に上陸するとの情報を得た。 そこで今回我々は、敵主力部隊を海上にて奇襲することを決定した。」 「それと我々が東に移動するのとどう関係あるのですか?」 挙手した第3戦隊のパイロットが言う。 「まあ、聞いてくれ。確かに海上での戦闘は我々にはできない。陸軍だからな。 この作戦が成功すればこの大陸にいる共和国軍を蹴散らすことができれば、我々は すぐにでも中央大陸を攻めることができる。 が、もし奇襲が失敗し敵主力部隊が上陸してしまった場合、敵の反撃の準備が整うま でにこれを強襲する。」 「ほう、それに俺たちが参加するってことか。腕がなるぜ。」 「私もそうしたいところだが、残念ながら今回メインとなる部隊はプロイツェンナイツだ。」 「なっ!?摂政の親衛部隊が何でこの大陸にくるんだ!?あいつらは宮廷を守るだけ の数しかねぇだろ!?」 驚きを隠せないヒィル。 「なんでも最近、首都防衛隊を親衛隊に吸収したそうだ。戦力としては一個大隊の力 を有している。」 「アブねーアブねー、あのまま首都防衛隊にいたらあんな辛気臭い連中と一つ屋根 の下で暮らすとこだったってか。」 本気でいやそうな顔をするヒィル。 プロイツェンナイツは、摂政プロイツェンが設立した私兵、私の軍隊なのだ。 そのため、どこの部隊にも所属しないうえ、メンバーすべてがエリートである。 変にプライドの高い連中が多いのも特徴で、それを心底嫌がっているのだ。 「この2段構えの作戦を成功させるためにも、ミューズ森林地帯にて抵抗を続ける共 和国軍に対して、我々の部隊が陽動することとなった。」 「今回も我々だけでの行動ですか?」 「いや今回はほかに2個小隊が参加予定だ。今日はここで一泊し、明日朝も出発 の予定だ。以上、解散。」 アルフレッドがそういうと隊員は席を立ち始めミーティングルームを出る。 「ん?何か用かセイロン。」 「・・・・・・・・・この作戦、うまくいくと思っているのか。」 「こんな作戦、そううまくいくとは思ってはいないさ。補給路の確保もままならない状態 で攻めに行っても、持久戦に持ち込まれて返り討ちが目に見えている。」 「・・・・・・・・・・・・。」 「なぜ反対しなかったのかといいたそうだな。私は反対した。 しかし上層部はこの戦争を軽く見ている連中が多い。 摂政のプロイツェンでさえ、簡単に終わるものと思ってプロイツェンナイツを送ってきた。 しかし、後で痛い目を見るのは自分だということがわかるだろう・・・・・・・・・・。」 そう言うとセイロンをその場に残し、ミーティングルームを去った。 同日、ミューズ森林地帯付近の共和国基地パミールでは、後々行われる反撃の準備 をうかがうべく部隊の増強が行われていた。 これは後日、上陸予定の主力部隊を迎えるにあたって、現在最重要基地であるロブ 基地に部隊を駐留させるため、現在基地に駐留している部隊を西の警戒強化も踏 まえての移動であった。 「へぇー、奥地でのほほんとしていた連中が、最前線に来て戦えるのかい。」 移動してきたばかりの部隊を見て挑発ともとれる発言をするジム。 その言葉を待ってましたとばかりにジムの頭部を書類のはさむクリップボードが直撃する。 「あんた、いいかげんにしなさいよ!相手に失礼でしょ。」 「何だよシンシア。俺は本当のことを言ったまでだぜ。」 そう言うと胸ポケットからタバコを取り出すが、すぐさまシンシアに取り上げられる。 「ってめぇ〜さっきから俺のすることにいちいちちょっかいかけやがって。」 突っかかるジム。 「どっちがよ。格納庫内でのタバコの厳禁、忘れたわけじゃあないでしょうね。」 怒り心頭の様子が見て取れるシンシア。 「そんなもんとっくの昔に左耳から右耳へ流れ飛んで行っちまったよ。」 シンシアの様子を見て突っかかるのをやめるが、うっとうしそうに言うジム。 「だいたいあんたもつい3ヶ月前までのほほんと本土の保安部隊にいたくせに。 人のことが言えるの?」 「へん、俺をそこらの一般兵と一緒にしてくれるな。保安部隊って言うのはエリートで 構成されている部隊だ。それだけ重要度の高い機密の保持に努めているからな。」 自慢げに言うジム。 「そーんなおえらい方がどう間違ってこんなところに来ているのかしら。 しかも保安部隊でしか運用を認めてないハウンドソルジャーに乗って。」 「甘いな、俺は左遷されたわけじゃないぜ。自分自身の意思でここに来たんだ。 だからそこん所を勘違いするな。それにあいつは俺の希望で連れてきただけだ。」 その言葉を聞いてぶすっとした顔をジムに近づけて、人差し指をジムの眉間に向ける。 「そのあんたのたっての希望につき合わされている私の立場も考えてほしいわ。」 「ついてきたのはお前ら研究チームの勝手だろ。」 「何いってんの。ハウンドソルジャーは現在保護観察の機体よ。それを限られて 部隊による運営と言う条件のもと、戦闘化されたの。だからメンテナンスなどは 特定の人物にしかわからないわけ。それをあんたがこんなへんぴな所に持って くるから私があんたの機体のメンテを軍に依頼されたんじゃないの。 私がOKを出さなかったらあの子をここに連れてこられなかったんだから。 憎まれ口をたたかれる筋合いはないわ。」 現在、ごく少数が生き残るハウンドソルジャーは、大陸戦争初期に開発された高速ゾ イドだ。 非常に悪い地形が多い暗黒大陸にて、高速で移動できる機体を必要とした共和国軍 は、ハウンドソルジャーやキングライガーといった高速ゾイドを生み出した。 しかし大異変後、その数が激減し一時は絶滅寸前まで追いやられたが、共和国の保 護政策により絶滅を免れている。 しかし、その驚異的戦闘能力を放っておけず、ごく少数で熟練パイロットの多い保安 部隊にかぎり運用が認められた。 そのため今後、ハウンドソルジャーの実戦配備に関する実験データなどを、機密保持 の観点からヘリック記念研究所に依頼することとなった。 彼女はそのヘリック記念研究所で、ハウンドソルジャーのメンテナンスを手がけてい た研究員だったのだ。 そして今回、彼の以前からの知人である彼女に、お鉢が回ってきたのだ。 「・・・・・・・・・・・相変わらずよくしゃべる女だなぁ小さいときから変わっちゃいねぇ。」 「それはお互い様よ。いい。あの人たちにちょっかいかけるのもタバコすうのもだめだ からね。」 そう言うとシンシアは格納庫の奥へと去っていく。 「へいへい。・・・・・・・性格は変わらんくせに体格だけはよくなっていきやがる・・・・。」 「ふご!?」 スパナがどこからともなく現われ、ジムの顔面にヒットする。 「聞こえてるわよ!!格納庫はよく響くって事を覚えておきなさい!!この変態が!!」 大声で叫ぶ遠くの部屋に消える。 「ち、この地獄・・・・・・・・・・やめとこ・・・・・・これ以上あいつを怒らすと今度は銃で 打たれかねん・・・・・・・。」 そう言うと格納庫から出る。 「お、今日はいい風が吹いてるじゃないか。中央大陸と違ってかさかさしているのが つらいが。」 そう言うと空を見上げる。 真っ青な空にいくつもの雲が西から東へと流れていく。 あの雲達は、ここに来るまで何を見てきたのだろうか。いくつもの戦いをその身に うつしながら来たのではないか。ふとそんなことを思う。 そんな考え打ち消すかのように胸ポケット入れてあった無線機が鳴り響く。 「わっわっなんでぇ!?」 慌てて無線機を取り出して受信スイッチを押す。 「はい。こちらジム。」 『ジム大尉、フォックス大佐がお呼びです。至急司令官室までお越しください。』 「了解。」 そう言うと受信スイッチを切り、無線機を懐に入れる。 「さーて何のようだろか。」 そうつぶやきながら基地司令塔へと向かう。 ポートビルゲイを出発した直後、アルフレッド達のもとにシンカーによる敵主力部隊へ の奇襲が失敗したとの報告が入った。 「2段が前の作戦もたいしたことねぇな。」 失敗の報告を聞いたヒィルはちゃかす様に言う。 「何にせよ次の作戦、失敗は許されない。みなそのところを理解してほしい。 以上だ。」 ビー、ビー!! 通信を終えたアルフレッドが、通信機を置いたと同時に警報機が鳴り響く。 『敵機の反応あり!!注意されたし!!』 通信は随伴のグスタフからだった。 ここのところの共和国による空爆や奇襲攻撃に対して早期発見ができるように高性能 レーダーを追加装備するようになっていた。 いまだレッドラスト(赤の砂漠)を抜けていなかった部隊の周りは砂漠しか見えない。 「空か!?」 『いえ、上空からではありません!』 「ここは帝国領内だぞ!!何で地上からきやがる!!」 ヒィルが苛立ちを隠せない様子でぼやく。 その言葉に反応するように部隊の回りの砂漠が砂柱をあげていく。 「くる・・・・・!!」 アルフレッドのつぶやきに呼応するかのように砂柱の中から現われたのはステルス バイパーだった。 一気に距離を詰めて肉薄するステルスバイパー。 「たかが小型ゾイド一機にやられてたまるかい!!」 ふざけるなといわんばかりに叫ぶヒィル。 しかし続けざまにステルスバイパーが現われ各機に対して襲い掛かる。 まず最初に襲われたのは、3機のグスタフであった。 一気に距離を詰めて1機のグスタフを砂の中へと引きずり込む。 数秒後、引きずり込まれた場所から爆発と砂柱が吹き上がる。 「グスタフが!!」 第3戦隊がグスタフに気を取られているあいだに4機のステルスバイパーが詰めてくる。 「蛇ごときに負けられねぇな。」 ハイ・バスターのパイロットがふざけたように言う。 しかし砂漠戦ではステルスバイパーに一日の長がある。 最初に余裕を見せていたパイロットだったが、徐々に追い詰められていく。 そして迎撃体制をとるまもなく、第3戦隊のハイ・バスター1機が砂の中へと引きずり 込まれる。 「こいつなにしやがる!!ひ、ヒィル隊長!!こいつを何とかしてください!!」 恐怖に引きつった顔をして助けを請う。 「コーエル!!」 ヒィルは、ハイ・バスターのパイロットの名を叫び、助けようと機体を向けるが一足遅く、 ハイ・バスターは砂の中へと消えていった。 砂の中へと引きずり込まれたハイ・バスターはその後、姿をあらわすことはなかった。 「カーリアン!!敵を近づけさせるな!!格闘戦に持ち込まれたらこの状況下ではハ イ・キャットでも無理だ!!コーエルの二の舞にはなるな!!」 「了解しました!」 ヒィルの命令で必死にステルスバイパーを近づけないようにするカーリアン。 しかし、その抵抗をあざ笑うかのように目の前に砂柱が上がる。 「!?」 砂柱に気をとられた瞬間、側面からビーム方が打ち込まれ転げる。 そしてとどめのミサイルがステルスバイパーから発射される。 真っ直ぐにハイ・バスターに向かうと直撃し、大爆発を起こす。 「カーリアン!!」 カーリアン機に気をとられていたヒィルに衝撃が襲う。 「なにぃ!?」 真下に潜んでいたステルスバイパー数機が、ヒィルの乗るハイブリット・セイバーを 突き上げ、横転させる。 そしてセイバーの動きを封じるため足に絡む。
さらに数機のステルスバイパーが砂の中から現われ、必死にもがくセイバーにとどめ を刺すべく一気に襲い掛かる。 「こなくそぉ!!」 必死に砲撃し、もがきながら敵威嚇するが、そんなことをおかまいなく襲い掛かる。 もう手負いのトラは、ステルスバイパーの敵ではなかった。 背部にあるツインハイブリットを剥ぎ取られる。 次に集中砲火が浴びせられ、動きが取れなくなった。 瀕死の状態になったセイバーに息の根をとめようとコックピットを狙う一機のステルス バイパー。 そしてその毒牙にかかろうとしたとき、ステルスバイパーがその場からはじけ飛び爆 発を起こす。 続けざまにハイブリット・セイバーを襲っていたステルスバイパーが次々に炎上する。 「なんだ!?」 砲撃の先にはセイロンが乗るアタック・セイバーの姿があった。
彼は自分を襲ってきたステルスバイパーを近づく前に排除し、危機的状況にあった ハイブリット・セイバーの援護に回ったのだ。 「ち、まさか傭兵野郎に助けられるとはな・・・・・・・・・・。」 そういいながら機体を起こす。 そしてぼろぼろになったハイブリットユニットを強制排除する。 そして体制を整えなおして再び襲い掛かる数機のステルスバイパーを、アタック・ セイバーのハイブリットバルカンが牽制する。 そしてひるんだステルスバイパーを、ヒィルの乗るセイバーの怒りの牙が襲う。 「コーエルとカーリアン分だ!!」 数分後、あっという間に残存したステルスバイパーを沈黙させる。 そんな中、アルフレッドは、2機のハイ・キャットとともに連係プレーを見せて撃破して いく。 「オック、左から来るバイパーを。ミン、お前はオックのバックアップだ。」 3機の連携は見事なもので、襲ってきた敵18機を難なく鉄くずへと変える。 『敵機影なし。レーダーにも感度ありません。すべて撃破した模様。』 グスタフから敵の殲滅報告が入る。 「各機被害を報告せよ。」 この戦闘でアルフレッド中隊は第3戦隊のハイ・バスター、2機損失、ハイブリット・ セイバー中破という結果だった。 撃破したステルスバイパーは28機にのぼる。 被害報告を受けたアルフレッドはヒィル機をグスタフに乗せ、北東へと向かう。 これから激しい戦闘が行われるミューズ森林地帯へ。
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